オールラウンド渡辺です。
今日は受験生の数学と、高2生の英語を扱いました。
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数学は、「数と式」の問題で『絶対値の入った1次不等式と整数解』について。
x(変数)やa(定数)が混じっている不等式を見て、
・xの範囲を、aで表す。
・aの範囲を、定数で表す。
という二重の抽象イメージを使い分けるのは、高校数学の最初の難関です。
抽象的なままで考えると非常に難解ですが、こういうものは最初から抽象的なままで使い分けられる必要はないので、面倒くさがらずに具体的に数字をいろいろ当てはめて実験してみるとか、「おにぎりと芋虫」、「駅と電車」などイメージしやすい例え話を使って理解しやすく置き換えたりするのが、初めの段階では重要になります。
ということで、何とか彼らにも「難しそうに見える解説も、実はもうすでに理解できている考え方だったんだ!」と気づいていただけるような工夫を続けておりますが、少しずつではあれうまく効果が出始めてきて嬉しいです。
さらに工夫していきたいと思います。
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高2生は、今年に入って少しずつであれコツコツと英単語の宿題を続けてきたおかげで600単語を超えました。
もしこのまま英単語宿題を続ければ、センター試験レベルに必要な1500語辺りまでは十分高2生のうちに仕上げられるのではないか、といった状況です。
なかなか面倒で敬遠されがちな英単語暗記ですが、何とかこうしてある程度の英単語が訳せるようになったところ彼らの自信に良い影響が出始めているようで、先月から試しに単語帳に載っている短い例文を用いて「和訳&SVOCをつけさせる」という作業を行っておりますが、高1のときだと太刀打ちできなかったであろうこの作業にも毎回嬉々として取り組んでおり、和訳・SVOC当てはめの精度もグングン上がっております。
今日は和訳の途中で(良い意味で)退屈になってきたようで、「英作文の問題を出してほしい」とさらにハイレベルな要求をいただきまして、急きょ彼らの細かい要望(高校で行われている内容)を確認し、「隣の生徒の紹介を、英文で書け」というテーマで自由英作文を試しに課してみました。
提出答案をチェックすると今はまだ接続詞を使わない単文がメインの英文ではありましたが、この調子で英作文がドンドン自在に書けるようになればそれだけ和訳も簡単に見えるようになっていくハズなので(英会話ができればなお良し)、彼らにプレッシャーがかかりすぎないよう工夫しながら、少しずつ接続詞や複雑な構文を用いた高度な文も作っていけるようにしていきたいと思います。
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今回の英作での彼らのミスはほとんどが小さなミスばかりでしたので、僕が海外生活中にお世話になったエージェント「APLaC」のつながりで友人であるシンイチ君のブログで詳しく解説されていた「グローバル・エラー(意志疎通に支障をきたす大きなミス)」と「ローカル・エラー(意志疎通には支障のない小さなミス)」の違いを彼らにも説明し、「今の段階ではローカル・エラーを恐れることなく積極的にドンドン書いたり話したりして、まずは大まかな技術を自在に使いこなせるようにしよう」とアドバイスをいたしました。
前回のブログでも書きました「APLaC」の田村さんがこの6月に一時帰国される際に企画されている「オーストラリア現地で指導されている内容のセミナーの件について、彼らにも確認を取ってみたところ興味をもった生徒が出てきましたので、せっかくの良い機会を活かして勉強の先のことについても役に立てるようなサポートができればなと思っております。