オールラウンド渡辺です。
階上の尾崎塾に通っている生徒さんの姉で、この春に入塾してくれたばかりの久居高校1年生のMさんが、さっそく中間テストで
英語(表現)で98点、
数学Iも94点
と、ハイレベルな点数を叩き出しました!
普段の英単語・古文単語ミニテストでも「時間が取れなかった」と焦っているときでさえ9割を切らない彼女の結果への貪欲さは、塾内でもトップレベルの高さだと思います。
「責任感」や「セルフエスティーム」の高さが影響しているように思いますが、ともに今後の人生の充実度において非常に重要なファクターだと思いますので、この調子で引き続き両ファクターを維持向上できるようサポートしていきたいと思います。
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今日は受験生の数学と、高2生の英語・古文・数学でした。
受験生の数学では、確率(反復試行の確率の応用)、
高2生は、
英語は教科書の長文に載っている重要単語や重要構文の予習、
古文は「○○のななり」、「○○にしてむ」、「○○とこそ思ひつらめ」の品詞分解、
数学は対数logの考え方の基礎解説をいたしました。
古文の上記3つは、高2生の教科書を見て「ハイレベルなテストであれば狙われるかも」ということで抜き出してみたのですが、せっかくなので去年古文をミッチリ鍛えた受験生にも見せてみて品詞分解にチャレンジしてもらいつつチェックを行いました。
1.「ななり」の「なり」は、断定なのか伝聞推定なのか?
2.「にしてむ」は、「に+して+む」なのか「に+し+て+む」なのか?
3.「思ひつらめ」は、「思ひ+つ+らむ」なのか「思ひ+つ+ら+む」なのか「思ひつら+む」なのか?
と、3つとも受験生の悩みやすい難ポイントがあったのですが、その受験生と一緒に「『思ひ+つ+ら+む』だったら、『つ』が『つれ』になっていないと文法的におかしいね!」とか、「『ななり』は『なるなり』の撥音便だから、連体形『なる』の下の『なり』は連体形接続となって『断定』とウッカリ判断しそうだけど、伝聞推定『なり』の上は撥音便化しやすいというルールを適用すると、これは恐らく珍しいパターンの伝聞推定だね!」などといった議論をいたしました。
昨年の段階ではまだこういったレベルの議論をすることができなかった生徒でしたが、これまで基礎をおろそかにせずキチンと身につけた結果、今では普通にこれくらいのやりとりできるようになっていて非常にたくましく感じました。
本人もこんなやりとりができるようになったことが嬉しかったそうで、このように学ぶことの本来の楽しさを味わっていただけて非常に嬉しく思いました。
【議論後の品詞分解の結論】
1.「○○のななり」
→準体格「の(訳:のもの)」
+断定の助動詞「なり」の撥音便「な(訳:である)」
+推定「なり(訳:ようだ)」の終止形。
2.「○○にしてむ」
→格助詞「に(訳:に)」
+サ変動詞「す」の連用形「し(訳:する)」
+強意の助動詞「つ」の未然形「て(訳:きっと)」
+意志の助動詞「む(訳:~よう)」の終止形。
3.「〇〇とこそ思ひつらめ」
→四段動詞「思ふ(訳:思う)」の連用形
+存続の助動詞「つ(訳:ている)」の終止形
+現在推量の助動詞「らむ(訳:~(の)だろう)」の已然形(←係助詞「こそ」による係り結びの法則発動)。
数学しかり英語しかり、基礎をキチンと身につけた生徒はやはり質問や解説理解度のレベルに目に見えて大きな差が出ているので、基礎をクリアして本当に勉強が楽しくなる境地へと、一人でも多く、少しでも早く導けるよう引き続きサポートを行っていきたいと思います。
【6/10(日)開催イベント告知】
さて、6/10(日)の教育シンポジウム講演も少しずつ開催日が近づいてまいりました。
【日本社会の現実、海外のリアルを十分に体験した上で語る「受験勉強って意味ある?(意味のあり方が実は違う)」】
10時30分~12時30分
受験や勉強といった「教育」を切り口に、迫りくる時代の変化に合わせた未来志向の話へと展開させていくイベントです。
公認会計士や税理士の専門学校を経営されていらっしゃる方や世界最高峰の教育・学力水準を誇るフィンランドにてITを研究されている方(元高校英語教師)など、東京・大阪・神戸の全国各地でご活躍されている多彩な方々からありがたくもご参加予約をいただいております。
当日は講師の田村宏一氏をメインに、シンポジウム形式で皆さまからの活発なご意見を賜りながらインタラクティブで生産的なイベントにしていきたいと思っております。
みなさまお誘い合わせの上、是非お越しくださいますよう お願い申し上げます。