よりよい学習環境を目指して

オールラウンド渡辺です。

 

受験生たちは猛暑の中モチベーションを維持させながら毎日勉強をしておりますが、とくに現役生たちは成績が即座に表れてくれない苦しい中で単語や公式などの膨大な基礎知識を詰め込むので、精神的に厳しい時期におります。

 

学習理解だけでなく、モチベーション維持や精神的負担軽減に関してもできるだけサポートしたいと思い下記の通りこれまでいろいろと工夫してきましたが、もっといろいろと効果的なものがないかを今後も引き続き調べたり試してみたりしたいと思っております。

 

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『サポート工夫』

 

・【悪い方に自分を決めつけないマインドセットづくり】

 

苦手な問題に対しては、「自分にはできないから無理」とすぐに諦めたくなるものですが、

 

「『未来永劫』できない」

 

と思うのではなく、

 

「『まだ』できない」

 

という思考をするよう促すことによって、彼ら自身の成長や挑戦、そして目標達成に役立てております。

 

難しいことでも実際に手を付けさえしてしまえば一回目よりも二回目、二回目よりも三回目、、、というようにだんだんできるようになるものなので、「人間が一回で何でも覚えられるのなら、みんな東大に入ってる。だから一回で覚えられないのは当たり前。一発で覚えようと焦らず、できるようになるまで2周3周とやって、少しずつ身につけていけばいい」とアドバイスをしております。

 

 

・【アクション数減らし】

 

習慣化したいことに関しては、アクション数を減らすように工夫すれば「やりたいこと」に着手しやすくなります。

 

例えば英単語や古文単語系は、量も多く、自分の得意不得意のものがバラバラに記載されているので、億劫な「苦手な単語だけ復習」をしようとしたときに、普通に行動すると少なくとも

 

1.「カバン等から単語帳を探し出す」

 

2.「自分の苦手な単語を単語帳から探し出す(単語帳のあらゆるページを行ったり来たりする)」

 

という2つの面倒くさいアクションが待ち構えています。

そのため、最悪「全く復習しない」というリスクが発生してしまいます。

 

この2アクションを減らすため、オールラウンドでは「弱点克服プリント」を個別に作成しています。

 

このプリントで各自の苦手な単語だけを抽出し、さらにそれを塾の壁に貼りつけるよう促して彼らのスムーズな復習習慣化に役立てております。

 

壁に貼ることによって、塾生は「苦手な単語の復習をしないと!」と思ったその瞬間にすぐプリントを見に行くことができ、結果として上記の2アクションを取る場合に比べ各段に高い頻度で復習できるようになっています。

 

また、模試などでも分厚い単語帳の全ページを焦って行ったり来たりすることなく、数枚の薄っぺらいプリントを持参するだけで効率よく自身の苦手なポイントだけ復習チェックをすることができるようになります。

 

 

・【適切な目標の水準設定】

 

組織心理学者のエドウィン・ロックとゲイリー・レイサムによると、「具体的で難易度が高い目標」は「曖昧で難易度が低い目標」に比べてはるかに高いパフォーマンスを生み出すそうです。

 

「具体的」である方が抽象的な目標に比べてやるべき行動も明確であるため、適切な行動をとることができるのだそう。

 

具体的であればあるほど、達成できるかできないかが白黒はっきりとつき、それによって曖昧な行動で誤魔化したり、横道に逸れることも減り、目標への道筋がはっきりするとのことです。

 

「難易度が高い」のキーポイントは、非現実的な難易度の目標ではなく、「難しいが達成可能な目標」であること。

 

以前に投稿した「フロー状態」にもつながりますが、適度に難易度の高い目標はやはり意欲や集中力を高め、粘り強く取り組むための助けになるそうです。

 

最近の投稿でも述べている通り、オールラウンドでは実際に各受験生たちに対して個別のタスクとタイムスケジュールを作成しています。

 

結果としてこれまで週2回の授業日しか塾に来なかった生徒を含め全員が夏期講習初日(個別スケジュールを決めた日)から週5(1日6~10時間)ペースで見事に長時間受験勉強モードへと切り替えているので、この「適切な目標の水準設定」は長時間勉強のスムーズな習慣化に多かれ少なかれ役立っているかと思います。

 

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上記を含めこれまでさまざまな試行錯誤を行ってきましたが、まだまだ「生徒の成績アップ」に関し、モチベーションを上げたり無駄な負担を減らしたりといった改善の余地はたくさんあると思うので、引き続き工夫を重ねていきたいと思います。