春期講習(英語スピーキング&リスニング)が終わりました。いよいよ新しい年度がスタート

※写真は、実家(京都)の最寄りの公園

 


オールラウンド渡辺です。 
 

今年も新高1、新高2生の春期講習で「英語スピーキング&リスニング」を行いました。
 
今年の1月から共通テストが始まり受験リスニングのレベルや配点もますます高くなってきているので今回の春期講習でも僕自身が海外生活を始めたばかりのときにスピーキング力を伸ばしたメソッドを取り入れて塾生のスピーキング&リスニング力を鍛えていきました。
 
今回も、「発音」と「話すスピード」、「複文レベルのスピーキング力」の向上をメインの目標とし、以下のような流れで進めていきました。
 
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まず最初に鍛える「発音」は、以下のことを、ホワイトボードを用いて口の形からヴィジュアルで細かく解説。

【解説例】
 
「r(rockとlockの違い等)」

「th(thinkやthe等)」

「w(would等)」

「rのタイミングの使い分け(heartとhurtの違い、等」
 
「省略(in that townのときthatの最後のtは発音せず、「ッ」扱い、等)

こういった英語独特の発音のしかたを一通り解説した後、塾生には「最初はカタカナ英語で発音しても良いから、少しずつこっちの『より楽な発音』の方にもチャレンジしていくように」と伝え、あとはひたすら実践。

「10問の『日本文→英訳文』を聞く」→「それら英訳文を3分暗記」→「日本文を聞いたら、各自順番にその英訳文を言っていく」
というサイクルを繰り返し、
 
「リアルな発音を聞く」→「話す」
のサイクルで大量のフレーズを回していって、効率的に実践力をつけていきました。
 
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2年前にこの講習を始めた頃は4日間で200文やりましたが、年々ムダな部分をカットし、今年は倍の400文を訓練。

塾生たちも初日こそ"That is the tallest building"を「ザットイズア、トーレストビルディング」とカタカナ読みしていたのが、最終日には「ダリッダトーレsビゥディン」みたいな感じで、ムダに発音していた部分をカットして「聞こえた状態」に近い発音ができるようになりました。
 
練習文は基本的には簡単な単文ばかりが使われていますが(単語も中学レベルのものがメイン)、whichやwho、whenといった「関係代名詞・関係副詞」だったり、becauseやif、afterといった「接続詞」が入った複文もチラホラ含まれています。
 
そして、これまでこの講習を受けた塾生たちが、この講習で何となくこれらのフレーズをスラスラ言えるようになったことで、たとえば英検の面接などでも効果を発揮しています。
 
たとえば、「写真の右上にいる女性が、椅子に座っていて水を飲みながらスマホを見ている」のを説明するときに、
 
A woman is sitting on a chair.
She is drinking water.
She is looking at her smartphone.
 
と単文ばかりを繰り返すのではなく、
 
A woman sitting on a chair (in the upper right of the picture) who is drinking water is looking at her smartphone.
 
のように関係代名詞を使えば、一文でその女性に関する情報をできるだけたくさん盛り込めるようになります。
 
また、「写真の女性が、カバンをたくさん持っていて傘をさせずにいる」のを説明するときに、
 
A woman is holding a lot of bags.
She can't open her umbrella.
 
とこれまた単文ばかりを繰り返すのではなく、
 
A woman can't use her umbrella because she is holding a lot of bags.
If she put them on the ground, she will be able to open it.
 
のように接続詞を使えば、単文に比べて少なくとも二倍の情報を一つの文に盛り込めるようになります。
 
この講習を始めて以降の2年間で「英検面接対策」を行った生徒はだいたい全員がこの関係代名詞や接続詞を使った複文をすぐに使いこなせるようになり(←講習でできたことを思い出すだけなので)、「合格実績・学習実績」のページでも載せている通り、たくさんの生徒が合格を勝ち取ってきました。

数学でも「展開されたものを因数分解する」ができれば「その因数分解されたものをまた展開する」が簡単にできるように、
英語でも「日本語を英訳する」ができれば「その英語をまた日本語訳する」が簡単にできるようになるため、この英語スピーキングを通してリスニング力も向上していきます。
(もちろん、たくさん英語の発音に触れること自体もリスニング力向上につながりますが)

今年もこのスピーキングとリスニングの訓練が、英語力全般の底上げに結びつくととても嬉しいです!
 
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今年度の受験生に関しては、今年も例年と同様に「単語や文法、公式といった基礎力をつける」ステージをクリアすべく、各自に渡している受験テキストの進捗管理を丁寧に進めています。
 
例年このタイミングでは各高校での課題が多かったりで受験テキストの進み具合はあまり良くないことが多いのですが、今年度の受験生は全体的に早いペースでこの受験テキストを進められています。
 
共通テストのレベルが分かったことで昨年のように混乱せずに済んでいることもいくらか影響しているでしょうし、「オールラウンドのこのテキスト&マネジメントによって、今年度の受験生たちが各々志望しているレベルの大学で、実際に合格者が出ている」ということも彼らのモチベーションにいくらか良い影響を与えているのかも知れません。
 
大学受験で勝つためにやるべき手順は、大まかには「志望校レベルの問題で『答えを見ても理解できない問題』を減らしていく(←少なくとも『答えを見れば理解できる状態』にする)」→「それから、『答えを見なくても解ける状態』を目指して反復練習する」だと僕は考えています。
 
今年度もこの原則に従い、各受験生の「成績を上げるために努力は惜しまない」という頑張りがキチンと成績へと反映されて、来春もさらにたくさんの笑顔を見ることができるように、今年度もしっかりサポートしていきたいと思います!